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小林よしのり
2016.9.5 03:25政治

二段構えのトリックで実は譲位のみ


今、テレビ朝日が、とりあえず「特措法」で譲位をさせて、

皇室典範改正は時間をかけて検討するという二段構えの

案が、政府内で検討されていると報じた。

 

竹田案の丸のみで、皇室典範の一部に「特措法」を可能に

する条文を入れて、抜け穴をつくり、憲法との整合性を取る

という姑息でトリッキーな方法だ。

 

皇室典範改正は時間をかけて、というのは建て前に過ぎない。

国民がこの問題に長く関心を持ち続けるわけがない。

 

譲位のあとで、皇太子殿下が不在だということに、ようやく

気付き、皇太子不在は今後20年間か30年間、続くことに

なる。

 

眞子さま、佳子さまの結婚を邪魔するわけにはいかない。

ここ数年のうちに結婚の話が浮上して、皇籍離脱となる。

 

すると確実に宮家が不足するので、竹田恒泰やその親戚が、

ぞろぞろ皇室に入って来るのだろう。

それが皇室の未来である。

 

安倍政権は天皇陛下なんて恐れていない。

完全に封じ込めて、政治利用だけすればいいとしか思って

ない。

尊皇心は完全に廃れた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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